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あなごの魅力
あなごの魅力は、ふんわりした身と淡白な味わいで、ウナギと似ているという方も多いのですが、あなごの方が味はあっさりしているため、食べやすいと言われています。
特に、焼きアナゴは、脂の乗りと身の弾力が引き立つ調理法ですから、その独特の食感は、ウナギとはまったく別物だと言えるでしょう。
また、あなごは豊富なビタミン群、カルシウムなどが含まれており、あなごのヌメリには、胃腸の粘膜を守る働きがありますから、お酒のおつまみ、夕飯のおかずなどにもオススメの食材です。
ちなみに、ウナギに比べるとあなごの方が価格的に安いので、家計にも優しい食材だと言えるでしょう。
あなごの栄養と効能
あなごには、どんな栄養素が含まれているのでしょうか。
あなごには、DHA、ビタミンA、E、カルシウム、ムコプロテインなどが含まれています。
DHAは神経機能の維持や脳細胞の発達に効果があるため、ボケ防止にも効果があると言われており、ビタミンA、Eは、粘膜の抵抗力強化や眼精疲労回復、血液サラサラ効果などもあると言えるでしょう。
また、あなごのヌメリの部分には、胃腸の粘膜を守り、消化吸収を助ける効果があるムコプロテインが含まれているため、ヌメリは完全に取り除かない方が良いそうです。
あなごは、夏バテ解消にも効果があるパワーフードだといえるでしょう。
あなごのカロリー
あなごには、どれ位のカロリーがあるのでしょうか。
あなごには、100gあたり、200カロリーほどが含まれています。
あなごは、脂の多い魚の1つで、生の状態よりも、蒸した状態の方がカロリーは高い傾向にあるそうです。
あなご寿司の場合には、2貫で50gほどのあなごが含まれており、白米の部分も合わせると、130カロリーから150カロリーと、比較的高いと言えるでしょう。
ただ、あなごを食べると胃腸をの粘膜を守るだけでなく、豊富なビタミンやカルシウムなどを摂取できるため、少量食べるだけでも、十分体にいい食材だと言われています。
おいしいあなごの見分け方
なごは、どこでおいしさを見分けたら良いのでしょうか。
あなごは、鮮度が重要な魚なので嫌な臭いがない、身に透明感と弾力があるものが良いと言われています。
また、開きになっているものの場合には、身が白いだけでなく、血が残っている場合には、鮮紅色でくすんでいない物を選ぶのが良いでしょう。
あなごは、新鮮なものでもヌメリがあるため、ヌメリで鮮度を判断する事は出来ませんが、見た目の色合いだけでも、鮮度を見分けるのは簡単です。
ちなみに、あなごは国内産の物でも比較的価格が安く、東京産や九州産のものは特においしいと言われています。
あなごの価格の目安
あなごの価格は、いくらぐらいが目安になるのでしょうか。
これは産地や調理方法などによって異なり増す。
国内産のあなごの開きの価格は10枚あたり、900円~1300円ほどで、魚屋さんなら、さらに小口での販売もしています。
そして、すでに調理された焼きあなごの場合には、150gあたり1000円~1200円ほどです。
あなごは、刺身、煮あなご、焼きあなご、寿司など、色々な食べ方があり、自宅では調理がしづらい場合もあるので、すでに調理されたあなごを購入してみるのも1つの方法だといえるでしょう。
夏バテにも効果抜群のあなごは、少し食べるだけでも体にいい食材だと言われています。
あなごの有名産地
あなごの産地と言えば、どこが有名なのでしょうか。
あなごの産地は、東京、福島、宮城、九州などが有名です。
昔から、東京でのあなごの漁獲量は多いため、関東地方では、煮あなごとして調理するのが一般的ですし、九州でもご当地メニューがあると言われています。
また、あなごの産地は、牡蠣の産地としても有名な場合があり、季節によって大きさや脂の乗り具合に差があると言えるでしょう。
ちなみに、輸入品では、韓国産のあなごも一般には広く出回っていると言われています。
あなごの釣り方も比較的簡単なので、地域によっては、初めての人でもあなごを上手に釣れると言えるでしょう。
あなごの保存方法
あなごは、どんな風に保存したら良いのでしょうか。
あなごは、ヌメリが強い魚なので、購入後は出来るだけ早く、塩水で洗って、ヌメリを取る事が大切です。
ヌメリをそのままにしておくと、あなごが傷みやすくなるので、その日の内に調理する場合でも、先に下準備をしてからラップに包んで冷蔵庫で保存するのが良いでしょう。
また、冷凍庫で長期保存する事も出来ますが、この場合には、煮あなごや焼きあなごとして調理してからの方が良いと言われています。
ただ、解凍時には、あなごのふんわりした身が崩れやすくなっているので、風味は少し劣ると言えるでしょう。
あなごの食べ方
あなごには、どんな食べ方があるのでしょうか。
あなごの食べ方は地域や時期などによって異なりますが、関東地方では「煮あなご」、関西地方では「焼きあなご」として食べるのが一般的です。
あなごが小骨が多く、自宅でさばくのは難しくても、すでにひらいた状態でも販売されていますし、調理自体は簡単で早くできるのが魅力だと言えるでしょう。
また、あなごは寿司のネタとしても定番で、恵方巻きの具材としても使われていますから、わざわざあなごを調理しなくても、年に数回はあなごを口にしている方も多いと言われています。
ふんわりとした柔らかい身が魅力のあなごの世界は奥深いと言えるでしょう。
あなごの簡単な定番レシピ
あなごの定番レシピといえば、「煮あなご」です。
材料は、あなごの開き4枚、煮汁として、水1カップ、みりん大さじ3、醤油大さじ3、酒大さじ3、砂糖大さじ2です。
あなごの開きを塩水で洗ってから、熱湯にさっとくぐらせて氷水で冷やし、ナイフの背で丁寧に皮のヌメリを取ります。
別の鍋に煮汁の調味料を全て入れてから温め、そこへあなごの皮を下にして中火にかけ、煮汁が半分ほどになったら出来上がりです。
お好みで刻んだネギをかけたり、恵方巻きの具材として使うのもオススメです。
ちなみに、煮汁はさらに煮詰めるとおいしいタレになるので、捨てずにタレまで使うのが良いでしょう。
あなごの獲り方
あなご釣りには、ミャク釣りと投げ釣りの1種類があります。
まずミャク釣りとは、夜間に接岸してくるあなごを狙うための釣り方法で、穂先ライトをつけておくと、食い込みが分かりやすいと言われています。
そして、投げ釣りとは、昼間にあなごを釣る場合や、ポイントが遠い時の仕掛けとして使うやり方で、柔らかめの投げ竿を2、3本並べて置き竿で構えます。
特に、あなごは、仕掛けに発光するものをつけておくと、あたりやすくなると言えるでしょう。
ちなみに、あなごはヌメリが多いので、海水を入れて2重にしたビニール袋に入れてから、クーラーボックスに入れると、クーラーの掃除がラクダと言われています。